
本を読んでも、内容をすぐ忘れてしまいます。
読んだ瞬間は「なるほど!」と思ったのに、次の日には思い出せない…
そんな経験、ありませんか?
書店員として二十年以上、多くの本好きの方々と接してきましたが、
「読んでも身につかない」「行動につながらない」
という悩みをよく耳にします。
そこでおすすめしたいのが、

Audible×紙の本×メモを組み合わせた「アウトプット読書術」です!
Audibleで全体像を“聴いて理解”
↓
紙の本で“要点を整理”
↓
メモで“自分の言葉に変換”
この三段活用によって、読書は“知る時間”から“活かす時間”へと進化します。
Audibleで“流れ”をつかむ:耳で読むと頭が整理される
まずはAudibleを使って”聴く読書”。
本の内容を“耳で聴く”ことで、概要や著者の主張を大まかにつかむことができます。
Audibleの最大の強みは、「ながら読書」ができること。
通勤中や家事の合間、ランニングの時間…
これまで本が読めなかった時間が、そのまま学びの時間に変わります。
読むのに図解が必要なビジネス書や、少し長めの自己啓発書など、
一度で理解しきれない本は、先にAudibleで聴くのがおすすめです。
全体の流れが頭に入ることで、紙の本を読むときも内容がスッと入ってきます。
書店員としても、Audibleで先に聴いておくことで、
「この本は今の自分に必要か」を判断しやすくなりました。
“読む前の予習ツール”としても、非常に頼りになります。
聴いて理解し、読んで深める
この順番を意識するだけで、難解な本も驚くほど読みやすくなります。
聴くことは、思考の準備運動です。
いきなり文字と格闘するよりも、まず“流れ”を耳でつかむ。
これで読書へのハードルがぐっと下がります。
紙の本で“要点”を確認:線を引く・付箋を貼る
Audibleで内容の全体像をつかんだら、次は紙の本で要点を押さえましょう。
紙の本の最大の魅力は、自由にカスタマイズできることです。
気になった箇所に線を引く。
余白にメモを書き込む。
あとで読み返したいページに付箋を貼る。
手を動かしながら印を残すことで、記憶の定着率は格段に高まります。
さらに、“紙をめくる感覚”も大切です。
たとえば、
- ページを行き来して内容を比較する
- 目次を見ながら気になる章から読み始める
こうした“行きつ戻りつ”の読書によって、頭の中の情報が整理され、思考の地図が描かれていきます。
これはデジタルや音声では得がたい、紙の本ならではの思考体験です。
書店員として数多くの本を扱ってきた経験からも、
紙の本は優秀な“思考の道具”だと確信しています。
Audibleで聴いた内容を「ここが大事だったな」と確かめながら読む。
この工程こそが、知識を自分の中に“描き写す”作業になるのです。
メモで“自分ごと化”する:知識を行動に変える
最後のステップは「メモ」です。
Audibleと紙の本で得た情報を、自分の言葉で整理することで、
知識が自然とアウトプットへとつながっていきます。
メモの形式は自由。
手帳でもノートでも、スマホのメモアプリでも構いません。
大切なのは、「これは自分の生活にどう活かせるか?」を考えながら書くことです。
試行錯誤しながら、自分に合ったメモのスタイルを見つけましょう。
会社帰りの電車内でAudibleで聴いた私
「ガネーシャの教えリスト、面白いな。まずは“靴をみがく”からやってみよう」
その夜、家で紙の本を読む
「このリスト、全部実践してみたい!」
翌朝の出勤前、ガネーシャの教えリスト全29項目を手帳に書き写す
「明日は“靴をみがく”と“コンビニでお釣りを募金する”をやってみよう」
行動の優先順位を決めて実践。
このように、読書内容を「明日できること」に落とし込むことで、知識が行動へとつながります。
聴く → 読む → 書く
この三段階を経て、読書は単なる学びではなく「人生を動かす時間」に変わるのです。
インプットとアウトプットの“橋渡し”にAudibleを
Audibleは、単なる「便利な読書ツール」ではありません。
紙の本と組み合わせることで、インプットとアウトプットをつなぐ“橋渡し”の役割を果たします。
- Audibleで 全体を“聴いて理解”する
- 紙の本で “手を動かしながら考える”
- メモで “自分の言葉にして定着させる”
この三位一体の読書術を続ければ、
本の内容が少しずつ“自分の血肉”になっていくのを実感できるはずです。
特に、紙の本が好きな人ほど、Audibleを取り入れることで読書の世界が大きく広がります。
ぜひ次に読む本は、「聴く → 読む → 書く」の順番で味わってみてください。
読書が、これまで以上に“実りある体験”に変わるはずです。